治療技術だけではなく、それを支えるスタッフ、設備などのあらゆる環境を整備していくとともに、患者さんひとりひとりにあった的確な歯科医療の提案・提供を続けて行きます。
例えば「神の手」並の技術があっても、それだけでは医療は提供できないのです。設備やスタッフ、医療環境(アクセスや予約状況など)も含めて、医療水準というわけです。 そして、その医療水準をあげるための地道な取り組みを皆様に伝える努力をします。その上で、地域の皆様が医療機関を自分たちの責任で選択していただければと考えています。
つまり、医療水準をあげる努力こそが地域の皆様の健康と利益につながると思います。
そして、多くの患者さんが想像する「歯科医院」=「むし歯や歯槽膿漏を治す場所」の枠から飛び出して、長期にわたって地域の健康増進に寄与し続ける存在でありたいと思っています。
親から食事のあとは歯をみがきなさいね、と言われたからでしょうか?、おそらく違うと思います。
本当は誰もが、歯をみがくことにより、おいしく食事ができること、楽しく会話ができること、仕事が頑張れること、さらには、生活がエンジョイでき、人生がより充実できることを知っているはずです。
このように、歯みがきはムシ歯にならないためだけにするのではありません。健康的な生活を維持するためにとても重要なことなんですよね。みなさんもそう思いませんか?
歯は消耗品ではなく、大切な自分自身の一部で、健康の源です。野生動物が歯を失うと、それは即ち「死」につながります。
人間も歯が悪くなれば少なからず影響を受けます。長く良い状態を保つために、患者さんの生活の背景をしっかりと理解した総合歯科医やコーディネーターが強い味方となります。
もしムシ歯ができてしまったら、みなさんは大きく削られたくないですよね。また最近は、ごく小さなムシ歯なら、削らなくてすむ方法もあります。しかし治療が必要なムシ歯には、国際歯科連盟の「MI」という理念のもとに治療をさせていただきます。
MI = Minimal Intervention(最小限の侵襲)
治療をおこなうことにより失ってしまう組織(歯、歯ぐき、骨)を、極力最小限におさえる、という意味です。
これを一読しますと当然で単純明快なことのように思われますが、注意深く読みますと健康な部分は一切削らないという意味でもありません。
歯には、かむ力などの負荷が毎日かかっています。また、それぞれの歯には、それぞれの形と役割がありますので、特に力を受ける歯や場所があります。これを考えないで治療をおこないますと、健康な部分は全て残したけれども、力をかけたらすぐに壊れてしまった、という場合がでてきてしまうのです。
したがってMIとはそのような消極的な治療ではなく、しっかりとした診断のもと、専門家として今後起こりうるあらゆるリスク・病状を予見しながら、もっと大きな治療をする必要が出てこないように、確実に治療をおこなうことです。 大切な歯や歯ぐきのダメージをできるだけおさえて、より良い状態を取りもどし、健康的な生活を送りましょう。
おおくま歯科では、専門家として今後を予見しながら最適な治療・予防プランを提案致します。
ただし、患者さんそれぞれ、色々な制約(時間的、金銭的、健康状態、社会的立場)がありますので、
トリートメントコーディネーターがしっかりと相談をしあって「どうすることが良いことか」「どうすれば心配なく過ごせるか」「歯科医院との付き合い方をどうするか」など患者さんの立場に立ってお話し致します。
年齢や生活環境、治し方によって、おひとりおひとりのリスクが違います。全員が同じお手入れ方法では、いけないのです。
おおくま歯科では、その方の現在の状況やこれまでの経緯を充分に検査した上で、リスクの診断をおこない、おひとりおひとりにあったお手入れ方法を提案させていただきます。
そして、良い状態を永く保つために、より前向きに考えていただける方々には、積極的な予防法を提案させていただきます。もちろん、おひとりおひとりの内容は異なります。